先週久しぶりに親子ともに荒れる出来事がありました。
要は幼稚園の友達の家に兄弟を連れて遊びに行ったところ、長男の暴走が激しかったんです。
友達の家に行くこと自体1年ぶりくらいで、6歳になった今は以前よりは安心して見られるかも? という淡い期待は砕け散りました。
むしろ年々ひとの家にお邪魔するのが厳しくなってるかも…とまで感じました。
そしてあまりにも暴走っぷりがひどかったので、その場にいる人に向けて安易に「〇〇なところ(特性)があって…」と口に出したら、思いがけず涙が出てきてしまった事にも自分でも驚きました。(そんなに親しくない間柄の人たちなのでドン引き)
友達のお母さんに執着する4歳。
↑一年前に書いた日記ですが、このあたりの行動とリンクしてます。
長男の気になる行動、暴走っぷりの詳細と、今後どうしていくかについて考えたことを書きたいと思います。
友達の家での気になる行動。
この日私が気になった長男の行動は次の3つです。
- 他の子たち(次男含む)が子ども部屋で遊んでても、長男だけはリビングに残って親たちのお喋りに混じろうとする。しかも、大声でエンドレストーク。
- 他の子のお母さん(以下、ママ友さん)の膝に座ったり、抱っこをせがんだり、キスしようとする。
- 友達の家においてある食べ物を片っ端から食べようとする。
2~3歳なら微笑ましくもあります(?)が、6歳の子のこの行動は…厳しいものがある。
親同士で必要な話し合いもあったので、家を出る前に
「お母さん達5人だけでお話することがあるので、友達と一緒に子ども部屋で遊んでて欲しい」
とお願いして長男も了承済み。
他の2点も事前にしないことを約束してありました。
にもかかわらず私との約束なんてどうでもいいんじゃないの!?ってくらい無視されてて悲しくなってしまったんですよね。
私の用事に付き合ってもらってるので、こちらの都合ばかり押し付けてもいけないのですが…
お喋りに関しては、再度子ども部屋で遊んでくれるようにお願いをしたり、
長男の探していたおもちゃが子ども部屋にありそうだなんて話をして、
一時は子ども部屋へ行ってくれたのですが、数分経つとすぐにリビングに戻ってきます。
リビングで遊んでいてくれるならいいのですが、困るのはわざわざママ友さんの膝に座ること。「こっちおいで~」と私のほうに誘導するのですが来ないし。
「重いから降りようよ」って言ったり抱っこで引き離したりするのですが、ママ友さんも「大丈夫だよ~」と言ってくれてるので長男は
長男スイ
と怒り出します。
そしてその場が何となくギスギスした雰囲気になってくるのですが、私これを笑いに変えられる力がないんです。ただ困ってしまう。
私が神経質なんでしょうか?
でもママ友さんも6歳の男の子が膝に乗ってきたら困ると思う。
抱っこで引き離して離れるならまだいいけど、長男の場合、執着が強いので再びママ友さんの膝に戻ってしまう。
そして私が何か言えば言うほど執着はより強くなってしまいます。
最終手段は、私が雷を落とすか、強制的に帰宅するかのどっちかじゃないと終わりません。何かで注意を引こうとしてもあまり効果がありません。
それから、友達の家にある食べ物に対しては「これ食べてもいいですか?」と訪ねる事自体もよくないよと伝えてあります。
食べてもいいかと聞かれたら家主は「いいよ」と答えてくれるかもしれないけど、その家の家族が食べるはずだったものが減ってしまう。だからこそ尋ねること自体がNGだよ、と。
(こちらから尋ねてなくて、家の人が「どうぞ」と出してくれたものなら有り難くいただいていいんだよ、とも伝えています。)
でも長男は「家の人に聞いてみて『いいよ』と言われたんだからいいんだよ。」と反論してきます。
そこで、もし逆の立場ならどうかと尋ねてみました。
「スイが食べるのを楽しみにしてるメロン、◯◯ちゃんにあげていい?」
長男の答えはノーでした。そこで初めて納得してくれました。
やはり納得できる理由が必要のようです。
しかし納得はしてくれるものの、いざ友達の家に行くとテンションが上がってしまってそのことを忘れてしまうのでしょうか。
これまでの行動をそう簡単には変えられないのもあるのでしょうか。
思いっきり「これ食べてもいい?」と尋ねていました…
尋ねる前に既にフライングで手で持っちゃってることもあり、衝動性も高いです。
それから、キス(顔を近付けるの含む)に関しては、
- 家族や祖父母以外の人にはしない
- 家族にするのも家の中でだけ。理由は、母が恥ずかしがりだから。(父や次男にするのはOK)
という約束です。
これだけ読むと「子供相手になんとお堅いルールなんだ」と思われるかもしれませんが、このくらい具体的でないと息子の場合はルールとして成り立ちません。
それでも…やろうとしてました。止めたので未遂ですが。。
次男も一緒でしたが、彼はマイペースではあるものの程よい人との距離感を保っていますし、何も教えたり約束したりしなくても、もともと暗黙のルールのようなものを知っている風でその場の空気を察知して行動しているように見えます。
社会性において、あまりにも逸脱した行動というのがありません。
本当に兄弟でも全然違うと感じます。
私が一緒に外出して大変と感じるのは、次男が1~2歳の頃を除いて、ずっと長男です。
家の中では同じくらい手がかかりますけどね。それだけ、外出した時、特に人との接触がある場面の長男は暴走が目に余るという感じです。
それにしても、約束やルールを知っているのに逆の行動をとってしまう。
こうなってしまうのは一種のパニックの状態なのでしょうか。自分の気持ちをうまくコントロールできない。
泣き叫んだり、癇癪を起すことだけがパニックではなくて、
テンションが上がりすぎる、フリーズする等、周りに気づかれにくいパニック/静かなパニックの形もありますし
長男の場合はこういう形で出ているのかもしれません。
もしかしたら、私が思うほど人は気にしてはいないのかもしれない。
でも普段家にいて落ち着いている時の長男をよく知っている私には、普段とは違う長男の姿は何か苦しんでいるようにも見えるんです。
私自身の混乱
長男はいわゆる積極奇異型と呼ばれるタイプで、同じASD特性を持つ私にとっては他の人々と長男の調整役・コミュニケーションの橋渡し役になることがとても難しいです。
実は私自身も「いいよ」とか「大丈夫」をそのまま受け取ってよいものなのか本当に判断がつかず混乱しています。
内心困ると思っているのか。本当に歓迎してくれているのか。言葉の裏側が読めません。
本当は困ってるんじゃ? って思って謝ったり長男に注意したりすると「厳しいお母さん」という目で見られているような気がしてきます。
反対にそのまま受け入れると「甘いお母さん」という目で見られる気がします。
息子にとってどうしてあげるのがベストなのかを考えたほうがいいとは思うのですが、他人がどう思っているのかも気になってしまいます。
いきなり高いハードルは飛べない。一番簡単な方法を。
私が今回のことで改めて感じたのは、人に迷惑かけたりパニックの状態になったりする状況を避けるためには、そもそもパニックになりそうな場所に出向かないという選択肢を選ぶことだということです。
行く前に嫌な予感はしていたのです。嫌な予感のする場所に出向いてはいけなかった。適当な理由を作って行かなければよかったのです。
パニックになりそうな環境と、物理的に距離を取るのが一番平和です。
長男は私に注意されることも叱られることもなくて済みます。
私もハラハラ・イライラしなくて済むし、孤独を感じなくて済むし、落ち込まなくて済みます。
長男自身も、罪悪感を感じてしまうようで、
友達の家を後にした時「お母さん、約束守れなくてごめんね。怒らないで。許して。」と言ってきます。
なんでも謝れば済むと思ってるの…?
謝るんなら最初からやるな!!
と思いますがそこは飲み込んで、「約束って?」と尋ねると約束のことは正確に覚えています。
頭でわかっていても難しいんだなぁと思います。
『友達の家』って、(楽しすぎて)ハードルが高いんだろうな。
よく知らない人(道で会った人や店員さんなど)に沢山話しかけてしまうところもあり、そちらは予めルールを決めることで、少しずつ長男自身も行動を変えていけてます。
今はそれで十分かもしれません。いきなり高いハードルは跳べないよね。
今週行ったセミナーでは児童精神科の医師が、
できないことに目を向けるよりも、時にはいったん「諦める」ことも大事だと言われていました。
‟諦める”って、一見マイナスな言葉なのですが、実は前向きな要素も含んでいます。
断念するという意味だけではなく、本来は「つまびらかにする」「明らかにする」という意味があります。
今の状況を明らかにして、無理をしない・させないということだと解釈しています。
それに、その時諦めたからってその後もずっとできないとは限らないのです。
それはこれまでの子育てでも実感していることなので、後押ししてもらえたように感じて安心しました。
また、長男にはやはり「理由」は必要なのだと思いました。
例えば「キスは大切な人とするものだから」などです。
↑もっといい言い方があるように思いますが今思いつきません…「えー、外国では家族や恋人じゃない人ともしてるよ?」とか言われそうだな。
いつか穏やかに平和に楽しく親子で出かけられる日が来ますように。
みかなずきさんのお気持ち、痛いほど分かります。家の子も、友達のお母さんへの執着が酷いので、よく似た状況になります。
息子が通う幼稚園は、お迎え時間が終わると園庭解放で遊んでから帰ってOKなんで、毎日が修羅場です(笑)。
友達のお母さんの手にキスや、下の子連れの赤ちゃんに触りまくったり、他の子の鞄(お母さんが持っている)についているキーホルダーを触ってしまう等、困っています。
キスに関しては、ママ友に直接、「つぎは、あや子先生にやっといで!」と言われ、(一番恐い主任先生です。)やらなくなりました。
赤ちゃんに、絡む問題は、本とに困ってます。
なんせ、毎日の事だから、防ぎようもなく、毎日息子の対応に終われ、みんなは、輪になって談笑してるのに、自分だけ入れず…。孤独です。
でも、まだ戸外なんで逃げ場があるだけましですかね。室内だと、こっそり注意も出来ないし、他の人の手前、無理矢理連れ帰るのもね…。
家の息子は、毎日、パニックになってるんですかね?私には、ただ、テンション上がって調子に乗ってるとしか思えず。なんで、家に帰ってきて注意する事も多々あります。
他の人に、特性を伝えるのは、難しいですよね。私なら、「この子、受信のアンテナが壊れてて、人がどう感じるかわかりずらいんだわ」とか、言うかなぁ。
ディスッてますかね?
みかなづきさんも、一人じゃないです。私も同じなんで、頑張りましょ!では、今から第一ラウンド行ってきまーす。
ねこざかなさん、こんにちは。
毎日の園庭開放そして修羅場、、お疲れ様です。毎日だと、本当に大変だと思います。(私なんてこの日のたった数時間でクタクタになったので。。)
そして、皆で遊んでいても息子の対応に追われて談笑に混ざれないの、私も同じです。孤独ですよね。
赤ちゃんに絡むのは、息子もよくあるんですよね。ほっぺを触りたいみたいで「赤ちゃんびっくりしちゃうよ」と言うのですが「全然びっくりしてないよ?」と離れなくて。適度なかかわりなら微笑ましいのですが、しつこくしてしまうので困ってます。
キスについて、ママ友さんのその一言はインパクトがあったんでしょうね^^; スイも何かのきっかけがあればキスブーム収束するのかな…。
パニックという言葉は、もしかしたらちょっと言い過ぎなのかもしれません。うまく伝えられずにすみません。
テンションが上がりすぎると、こちらの声が全然届いていない感じで、その場で注意してもむしろヒートアップしてしまうというか…。その場を離れると急に冷静になるようです。うちの息子は衝動性も高いので、視界に入っているうちはどうしても切り替えが難しいのかなとも思います。でも、調子に乗ってるようにしか見えない時もあるし、、特性でそうなっている部分との線引きが難しいなと感じてます。
受信のアンテナの話、ディスって(←)ないと思います! アンテナで例えるの、わかりやすいですね。
ブログを始めて、ねこざかなさんのような方とお話しできていつも心強いです。孤独じゃないって思えます。沢山のラウンド戦ってる仲間みたいに思ってます。私も明日からまた、頑張ります!
コメント(そして名前が微妙に変わったことに気づいてくださって)ありがとうございます。
私も、みかなづきさんのブログにいつも勇気づけられています。そして、スイ君にも。ありある。とか思いながら、ププッと笑ってしまう、スイ君のずっこけなところもいつも面白く読ませてもらってます。
受信アンテナについては、発達センターの先生に言われました。発信はいいんだけど、受信に問題がある、と。最近は、そもそも受信してないんじゃないかと思う時もあります(笑)。お年寄りの携帯電話と同じですよ。発信はすれど、受信はせず…。困ったものです。
戦友として、認めてもらえて嬉しいです。輪に入れず孤独を感じる事もありますが、観察してると、輪に入ってない人、けっこういますよ。
後、輪に入るの私、好きじゃなかったわって気付いたら、気持ちも楽になりました。これがもし、子どもに問題が無くて、自分の問題で輪に入れなかったらますます孤独じゃないですか?
なんて、現実逃避ぎみな考えですが、心に余裕を持たせてあげてます。ハードな育児に心折れそうになりますが、同じ悩みだなって思うと頑張れます。
これからもブログ楽しみにしてますね!
とても嬉しいお言葉ありがとうございます。最近はなかなかブログの更新ができていないのですが、それだけネタがないというか、スイが前よりしっかりしてきた部分もあるのかな!? 気づいたことや小さな成長など(あと、ずっこけなところも。笑)も書き記していきたいと思いながらなかなか余裕のない日々ですが、こうしてコメントをいただいてまたぼちぼちブログを続けていこうと思えます。
発信はいいんだけど受信に問題がある、スイもそういう感じです。受信の設定がうまくできてないのか、受信する範囲が狭いのか、もしくは、受信しすぎて交通整理できてない状態なのか…。どちらの状況もあるなぁと感じます。ただ私は発信が苦手なので、発信が得意なのは羨ましいです! 発信のよさはそのまま、少しずつ受信も安定していってくれるといいですね。
確かに自分の問題で輪に入れなかったらますます孤独ですね^^; 言われてみれば「なんか今、輪に入りづらいけど息子が傍にいてくれて助かる」って思った時ありました(笑)時には現実逃避ぎみな考えや発想の転換もしないとやっていけませんよね。悩みも多いですが、嬉しいことも多いし、なんとかやっていけてればいいのかな。頑張ってますよね、私たち^^
いつもブログに来てくださりありがとうございます!