先日、兄弟で昆虫のビデオを見ていた。
次男と一緒に集中して見ていた長男だったが、
“バッタの命は短いんだ!”
というナレーションを聞いたとたんいきなり走り出して、ソファにいる夫に駆け寄りながら…
「死ぬなんて嫌だよぉー!!」
と、突然の号泣。
何事かと思った。
その後も
「だって90歳とか100歳くらいまでしか生きられないんでしょ…?」←十分長生き
「ぼく200歳まで生きれる…?」
と、夫の腕の中でメソメソしている。
「死んだらもう父ちゃんにも母ちゃんにも弟ちゃんにも会えないよ…。」
か、かわいい…。本人には悪いけど。
バッタの命の儚さに、何かを感じたのだろうか。
感受性が豊かなんだなぁ。。
私が5歳の頃なんて、未来にも自分の命にも想いを馳せることはなかったよ。
こういう不安爆発はたびたびある。
夫がぽろっと「大きくなったらもう抱っこできないしなぁ」みたいなことを言ったことがあって。
そしたら
「ぼくは大人になりたくない。ずっと5歳のままがいい…!」
と、今回と同じように泣き始めた。
夫は慌てて「あっ、父ちゃん力持ちだから長男くんが大人になっても抱っこできるわ!!」とフォローを入れていた。笑
それ以来、長男の中には大きくなることへの漠然とした不安があるようだ。
でも、生きていたい気持ちはとても大事だ。
裏を返せば、今生きていることが楽しいってことだよね?
抱っこしてもらえて幸せな気持ちってことだよね?
長男の不安とは裏腹に、私は少し安心したのだった。
*
このあと夫は
「大丈夫! 冷凍人間って言って人間を凍らせればずっと未来まで生きられるらしいぞ!」
とか
「生まれ変わりって言って、死んでも今度は別の動物に生まれたりもできる」
などと適当なことを言っていたけど、
「死んだらどうなるの? 何もなくなるの? 別の動物に生まれたらそれはぼくじゃないよ…?」
と意外と冷静に疑問をぶつけていた長男だった。
死んだらどうなるのかな…?