就学に向けて、発達相談を受けてきました。
そこは病院に併設された相談&療育のできる場。ネットで調べたところで今回初めて受診しました。
1時間くらいかけて息子の様子を見てもらい、
- 小学校でどんなことに困りそうか?
- 就学にまでにどんな療育を受けたら良いか
について教えてもらえました。
小学校で困りそうなこと
心理士さんはほんの数分間息子とやりとりしたり観察したりしただけで、息子のことをズバリと言い当てていて驚いた。以下のことを言われました。
コミュニケーションが一方的で独特
一方的に喋る。言葉そのものの使い方や捉え方も独特。
二字熟語を使うことが多かったり、抑揚がなく棒読みで喋っていたり、こちらが理解するのは難しい意味不明な文章を喋っている時があります。
(本人はふざけて言っている風に装っているけれど困っているんだろうな)
また、人の話は耳では聞いているが理解はできていない部分が多い。
息子は真面目なので相手の話が理に適っていて理解さえできれば癇癪を起こしたり怒ったりしない。
紙に書いて説明すると「なーんだ。そういうことか。」と納得して癇癪がさっと収まることもあります。
でも小学校の通常級で毎回そんな丁寧な説明をしてもらうことは難しいだろうと思います。
そこをどう補っていくか・・・
見通しが持てないことへの不安
この日も院内に入ったところから「今から何するの」「何時に終わるの」「お母さんは何するの」「この部屋は何をするところなの」「他の子どもたちは帰ったの?」と質問攻め。
こだわりの強さ
心理士さんの誘う遊びには乗らないでお絵描きを始め「できるまで見ないでね」と心理士さんをシャットアウト。
色鉛筆の芯がなくなってきたので鉛筆削りで削ったのだが、心理士さんが「もうそのくらいで削れたと思うよ」と言っても無視して自分の納得のいくまで削り続ける。
端的に言うと、融通がきかない。
同級生とのかかわりへの不安
息子は大人とのやり取りはできるが同年代の子とはどうかかわっていいかわからない様子。
大人とのやり取りができているのは、大人が彼に合わせているだけというのを念頭に置く必要があると言われました。本当の意味でやり取りが成立しているわけではないと。
以前このブログで同年代の子どもが苦手なのは大人と違って言動の予想がつかないからだろう、と書いたけど”予想がつかない”ではなくて”合わせてくれない”だったのかもしれないね。
同年代の子どもはまだ友達に合わせる段階にないし、小学校ではグループ学習などが増え、中には息子に対して率直に物を言う子もいるだろうと。
例えば「意味わかんない」「何回も同じこと言うなよ」とか言われちゃうかも。
決して悪意があるわけではなく何気なく言った一言にも”何気なく言う”ということを息子は理解できず、全体ではなく言葉のみをそのまま重くとらえてしまうので人一倍傷ついたり怒ったりするだろう、ということでした。
本来ならそういうことは経験しながら学んでいき、自然とコミュニケーション能力もついていくものだけど、自然と…が難しいのが、もしかしたらASDたる部分なのかもしれない。
でも息子も努力はしている。
合わせてくれる大人とだけじゃなくて友達とも遊びたいし、集団の輪の中に入っていきたい気持ちはあるんじゃないかん。
何てあの子に話しかけたらいいかな、とか、どうやったらあの輪の中に入れるかな、とか。
行動にはまだ表れてないけど、彼の頭の中では色々考えていると思う。
就学に向けて受けたい療育内容
上記のような息子の特性を踏まえて心理士さんから言われたこと。
少しずつでも人とやり取りする練習をしていくのが就学に向けての課題であり、今の息子に必要な療育の内容だということ。
現在通っている作業療法(OT)は、息子の好きなことを中心に運動・工作・ゲーム等をするもの。
これは運動の苦手なお子さんや不安の強いお子さんには適した療育で、通い始めた当初(4歳)の息子にはそれが必要だった。
でも今の息子の場合はもう一歩進んで、人とのやり取り、ルールのある遊び、指示に沿った活動をする療育の内容も必要なのかもしれない。
幼稚園でもそれはやってるんですけどね。息子の場合はもっと小集団もしくは一対一でのやり取りで練習できたらより伸びるのかな?
モヤモヤしたこと
心理士さんの話を納得しながら聞いてた私だけど、「ん?」と思った点もありました。
息子は自分の話が止まらなくなる時がよくあり、私は話の切れるタイミングを待ったり、なるべく最後まで聞いてあげるようにしています。
でもその心理士さんが言うには、ある程度の所で区切ってあげた方がいいと。
「その話はそこまで。終わり。」とピシャリと。
え・・・冷たくない?
他にも、息子はよく私と夫の会話に割り込んでくるけど「大人同士の話だから」とそこは入らせないことも大事だと心理士さんは言ってた。
それは、、自然にやってた。だってそうしないと夫と話できないから(笑)
「この話はお父さんとお母さんの話だから終わるまで待ってて。」って。
そしたらわーわーわー!! って大声出して邪魔してきたりするけど。
心理士さんのアドバイスは知らず知らず自分もやっていたことが多かった。そうしないと多弁な息子との生活が回らなかったから。
でも気持ちの部分は心理士さんと違うんだよね。
話が止まらなくなる時も私は本当は話を最後まで聞いてあげたい。
ただ自分に余裕がなく、時間や家事に追われて話をずっと聞いてあげられなくてごめんって思ってた。
だって話したいことがあるから話しているのに聞いてもらえなかったら悲しい。
止むを得ずって言うのはわかるけど、意図的に終わりにはしたくない。
いや心理士さんのお話もわかる。そのくらいこっちがはっきり示さないとわからない子なんだってのは。
話を途中で終わりにされたって、本人はさほど気にしないで「そっか」くらいかもしれない。悲しいとまでは思わないかもしれない。
むしろはっきりした態度の方が息子にはわかり易くてスッキリできていいかもしれない。
でも聞ける状況(無理したり周りに迷惑かけない状況)の時はできるだけ聞いてあげたいよ・・・!
と私が言うと、心理士さんは状況によって対応が違うとかえって混乱するとおっしゃってた。
その通り!その通りだけど、それ家庭生活じゃ無理だから…!
長くなったので後半の記事に続きます。↓↓
【発達凸凹息子の就学に向けて】発達相談に行ってきました〈後編〉