長男は感覚過敏があります。
特に苦手なのは服が濡れること。
少しでも濡れると「脱ぎたい!」「着替えたい!」と大騒ぎする。
服が濡れる原因は色々ある。
・手を洗った時。
(何度言っても腕まくりをしないので、これは視覚支援が必要な部分かもしれません)
・トイレを失敗した時。
と言っても、ほんの少しパンツにシミができる程度。そのシミは、私が目視で確認できない場合もある。「どこが濡れてるの?」まじまじ見てもわからない。
・外で遊んでいて水たまりなどで不注意で濡らす時。
・食事の時。飲み物を飲む時。
服が濡れたら誰しも不快に感じるだろうし、着替えたいと思うのは当たり前のことだ。
もちろん全然平気な人もいるかもしれないし、不快のレベルは人それぞれだろう。
スイは多分、その不快の度合いが並外れているんだろうと思う。
だから小騒ぎでなく大騒ぎになる。
大騒ぎになっている時『そのくらい大丈夫だよ』と言うのは逆効果だ。
そりゃそうだ、大丈夫じゃないから泣いている。
私なら服が濡れた時、
『今は不快だけれど着替えれば大丈夫。』
と思う。
たった1枚しかない服が濡れたわけじゃない。タンスに着替えが入っているからそれを取りに行って着替えたら、2分後には濡れていない服を着た自分がいるだろう。
でもスイは、その2分すら耐えられないくらいの不快を感じているらしい。
あるいは、見通しが持てていない。2分後の濡れていない服を着た自分を想像できない。
だから少し濡れただけでパニックになる。泣き叫ぶ。
だから、着替えの入っている場所に連れて行って『ここに着替え入っているから、着替えたいと思った時はいつでも着替えていい』ことを伝えた。
外出時でも、スイが背負うリュックにいつも着替えが入っている事を知らせている。
パンツは頻繁に替えたがる日もあるので、かさばるものじゃないしリビングの一角に小さなカゴに入れていつでもスイの手が届くように置いてある。
でもこれで大騒ぎしなくなったわけじゃない。
相変わらず嫌なものは嫌で、濡れたものを身につけている間はひどくうろたえている。
(着替えたらケロっとして遊びの続きを始めるが。)
それでも3歳くらいの頃よりは随分と騒ぎはましになった。
あとはもう場数を踏んで、
『濡れたけど着替えたら大丈夫。』
というイメージをもっとはっきり持てるようになったらまた変わってくるかなと思う。
ちなみに、水着なら濡れても(プールからでたらすぐには着替えますが)大騒ぎしないのは、水着は濡れてもいい服と割り切っているからかもしれない。
だとしたら、服を濡らしたこと自体も嫌なのだと思う。それが騒ぎを助長しているのだろう。
他に感覚で苦手なこと。
トイレの大のほう。
未だに、大騒ぎ。絶叫だ。
夜中に便意をもよおして、私が寝ている隣で突然叫ばれた時は本当に心臓悪い。
トイレに行ってからも叫んでいるので、さすがに夜中の大声はご近所迷惑だから
『あのね。夜中にその大きさの声で叫ぶと、この近く10軒くらいの家に聞こえて、寝ている人がびっくりして起きちゃうんだからね。』
と言うと、はっとした様子で少し静かになる。
『うるさい』とか『静かにして』は逆効果だ。
具体的なイメージが持てるようにいちいち声をかけなければならない。
なんとも面倒…。でも、こちらが冷静に付き合ってあげると、後で落ち着いた時に
「お母さん、ありがとう」
と感謝してくれるので、私もほっとする。
そうそう、前にトイレでおしりが汚れた時に、よかれと思って濡れてるタイプのおしりふきできれいにしてあげたら、キレられた。
そりゃそうだ。濡れる感覚が苦手なんだもの。。
それ以来、
スイ「また濡れてる紙で拭くんでしょ!」
訳:濡れた紙で絶対に拭かないで
と釘をさされる。笑
夫はもっとひどくて、
ある時、これもよかれと思って、スイのおしりをウォシュレットで洗ってあげようとしたら、
スイのおしりが小さすぎてウォシュレットの位置が合わず、水がスイの服にもかかってしまい大泣きさせていた。
さすがの夫もばつが悪そうだった。
話を戻して…。
スイが大の時に大騒ぎするのは3歳くらいから始まったと記憶している。
偏食が始まったのも3歳くらいだったから、何か関係してるかも。
感覚が過敏になってきたのがそのくらいの時期なのか、
自分の感覚に気づいてきたのがそのくらいの時期なのか、
偏食により便の質(?)が変わったか…
何より不思議なのは…
用を足した後も、「おしりが気持ち悪い」と言って泣くことだ。
これは5歳になってから始まった。
パンツやおしりを確認してみてもどこも汚れている様子はない。
念のためお風呂で洗ってあげても「やっぱり気持ち悪い」と泣き喚いている。
何が気持ち悪いのか、、、わからないから対策が取れない;
時間がたつと収まるらしいのでしばらく待つしかない。。
すみません、、この話長くて。
そろそろトイレの話は終わります。。。
他にも感覚過敏が関係しているだろうと思う事は、
靴下の履き心地。
基本的にスイは靴下を履きたくないらしい。
スニーカーを履くときは靴下も履くが、スニーカーを脱ぐときには靴下も必ず脱ぐ。
靴下を脱いでいい場面では必ず脱ぐ。
そして、靴下を履くときに
「かかとが変! 直して!!」と言って半泣きになる率高し。
かかとの部分が少しでもずれると納得いかないようだ。
この微調整に数分かかることがある。
急いでいる朝などは勘弁してくれ~とこっちも半泣きになる。
一方、一時期は感覚が過敏だと思われたが、そうでもなくなってきたこともある。
寒さだ。
寒さも苦手で年少の冬は朝外に出ると「寒いよ!!」とキレていた(笑)スイだが、年中の冬は大丈夫になった。
「寒い~」と言う事はあっても、表情はまだ余裕がある。
寒いのが普通に嫌、というレベルになった。
むしろ寒い日でもジャンパーを着なくていいと主張する日もあるくらい。
こっちが『ジャンパー着ときなよ』って勧めるほどだ。
*
その他、
偏食なのでそれも感覚過敏が関係していると思いますが、こちらも少しましになってきた。
偏食についてはたびたび書いているしまた近々記事にする予定なので詳細は省きますね。
スイは赤ちゃんの頃はむしろ鈍感だと思われたんですけど…
人の感覚も変化していくってことですかね。
一般的に年を取るほど感覚は鈍感になっていくらしいので、
スイの感覚の過敏さも少しずつ生活しやすいほどになってくれればいいなと思う。