多くの保育園・幼稚園でそうだと思いますが、長男の幼稚園も毎年2月に発表会がある。
もうすぐ発表会…というある日。
お迎えの時に担任の先生からお話があるということで、呼び止められた。
長男の幼稚園のスケジュール
- 制服で登園
- すぐに体操服に着替える
- 自由に遊ぶ
- 設定保育
- 昼食(弁当または給食)
- また制服に着替えて降園
という流れ。
でも、発表会前はリハーサルなどあるので登園後そのまま制服で自由遊び、そしてリハーサルをする。
その日の朝
朝、登園した時に制服のまま遊ぶ園児たちを見て「今日制服?」と先生(担任ではない)に訪ねていた長男。
先生は「今日は制服のまま遊んでいいんだよ~♪」
と教えてくださったのですが
スイ
といきなり叫ぶ。
え、そこは「やったー!」っていう流れでは…!?
行事の時などたびたび制服のまま過ごす日があるので、そろそろ慣れただろうと思って油断していた。
先生は、「そうだね、いつも体操服に着替えるもんねえ」と、すかさず長男の気持ちに寄り添った言葉をかけてくださった。優しいなぁ。
長男は本当に、いつもと違う事に抵抗があるんだなぁ。
その日のお迎えの時
朝そんな事があって。まぁでも制服のまま遊んで、リハーサルに行ったらしい。
ところがリハーサルの時、ホールの隅でしくしく泣き始めたと。
発表の時の衣装も、着るのを嫌がって一人だけ着なかったらしい。
先生に「なので、〇〇君は本番も衣装を着ないかもしれませんがいいですか?」
と聞かれた。
先生は、長男の頑張りをすごく認めてくれていて、いつもと違う流れだった一日を過ごせたことを、それだけで十分に評価してくれている。
年少の発表会で着たくないものをわざわざ着る必要性は、私も感じない。
もしその日の気分で着たくなったら、それはそれでいいし。(長男の場合、そういうことも十分あり得る話。その状況に慣れていくとできなかったこともできるようになることがある。)
発表会の一番の目的は、子ども自身が楽しむことだと思うから。と私は思っている。
幼稚園生活の事
本当にこの園を選んで、よかったのかもしれないと常々思う。
危ないこととか暴力とか、人や物を大切にしない態度とか、そういう事はきちんと叱ってくれる。
でもそれ以外は、子供のやりたいこと・楽しいことを尊重してくれる。
だから教室で歌を歌う時間も、大きな声で歌ってる子、小さな声で静かに口ずさんでいる子、席に座ってぼーっと聴いてる子、席を立ってポーズを決める子、走り回ってる子、等みんなそれぞれ。
それぞれ、といっても学級崩壊状態なわけではなく、なんとなくみんな一つになっている。みんなその空間・音楽を楽しんでいる。
小学校に上がったら、嫌でもみんなと同じ行動を要求される。なら幼稚園時代くらいは嫌な活動は無理にしなくていいよ、は甘いのかな?
確かに、小学校に上がった時のギャップが大丈夫かな? っていう不安はあるけど。
それよりも心の元気がなくなってしまうことのほうがもっと心配。
幼児期は、楽しいことや嬉しいことに囲まれて、エネルギーをどんどん心にチャージしていって欲しい。
我慢する練習も、それは必要なことだけど、幼稚園に行って先生やお友達と1日過ごすってことだけでも、自然と色々我慢したり葛藤したり、多かれ少なかれ必ずあるはずだと思う。
だからそれだけで十分頑張っているよねっていうのは、私も先生と同じ気持ちだ。
*
2歳クラス(長男は満3歳を迎えた時、年少のもう一つ下の学年から入園しています)の時の発表会もクラスで長男一人だけ衣装を着ていなかったっけ。
そして一人だけステージから降りて親のところに来ちゃって、先生が連れ戻してくれてもまだ親のところに来ちゃって。
はちゃめちゃな感じだったけど、楽しそうではあった。
今年はどんな感じなのかな。彼なりに楽しくやってくれればいいな。
発表会が楽しみになってきた。