先日、長男の運動能力が5歳から5歳半で伸びたという話や偏食がましになった話をアップしましたが、そのほかの面でも成長が目覚ましかった5歳前半でした。
今回は言語面の様子について書きたいと思います。(といっても、言語面は相変わらずのことが多いですが…)
微妙にかみ合わない会話
長男スイは喋り始めた頃から言葉を覚えるのは得意なのだが、言葉の意味はおいてけぼりのことが多い。
難しい単語や表現をたくさん知っているのだが、果たしてどこまで理解して喋っているのだろう?
多くの人の場合、
理解している言葉>喋れる言葉
であるのに対し、スイの場合は
理解している言葉<喋れる言葉
と、全く逆転していそうなのである。
この本にもそのようなことが書いてありました。
先日、こんなやり取りがあった。
スイ「ねえ、お母さん、せつやくしない?」
私「節約…って何か知ってるの?」
スイ「うん、知ってるよ。ムダだよ、ム・ダ!」
私「無駄って何?」
スイ「? わかんない」
私「無駄っていうのは…えっと…例えば水道の水を…(以下、要領を得ないそれこそ無駄な説明が続く・笑)」
おそらくスイは、節約を何か楽しいものだと思ったのだろう(笑)
でも私に節約って何かと聞かれたら、具体的なイメージは持ってなくて、節約と繋がりがありそうな”無駄遣いをなくそう”の”無駄”という単語がでてきた。それを言えば母は何かわかってくれるはず、と思ったのかもしれない。
いじらしいと思う。おう、せつやくしようぜ~☆と言ってボール遊びでも始めてみるか。
日常会話の半分くらいはこのようにスイと話が微妙にかみ合わない。(むしろ3歳の次男とのほうがかみ合うくらいだ)
一見すると会話は成立しているようなのだが、会話している当事者は微妙に違和感を覚える、そんな感じ。
※ちなみに上記の会話はまだかみ合っているほうなので「一見成立してる」とか「微妙に」とか書いてみたけど、これの10倍増しで???な時もある。
今回のように「?」で終わればそうでもないけど、自分の伝えたいことが母に伝わらないとものすごく怒って泣いて…ってこともよくある。
今回の場合は私も察しが付くけれど、本気でこちらか「?」ってなる時だってある。そういう時は私もエスパーみたいにわかってあげることはできない。
何かヒントを得てつなげていこうと
「何が?」と聞いてみるけど主語は答えない。
「どこで?」と聞いても場所は答えない。
「何色?」と聞いても色は答えない。
「”あれ”って何?」と尋ねても「あれだよあれ!!!」と泣きが激しくなるばかり。
特に「何が?」の質問にはびっくりするほど反応が薄い。
スイ「無いんだよ、無い!」
私「何が無いの?」
スイ「無いんだってば~(泣)」
私「だから、何が?? 何がないのか教えてよ。」
スイ「一緒に探してよー(泣)」
私「何がないのか教えてくれたら一緒に探せるって; えーと、何色でどんな形の物…?」
スイ「一緒に探して!!」
私「それじゃあ何を探せばいいのかわからん!!」
………もうほっとこう、、となる。(こうなってしまった時は何も声をかけないほうがいい)
伝えたいという気持ちはあるんだよね。でも、だからこそ伝わらない時に苦しい気持ちにもなる。そうそう、お母さんもそういう時よくあるよ。スイの気持ちよくわかるよ。
…って、そこに共感することしかできることはない。
幼稚園の出来事を自分からぽつりと部分的に話してくれる時はあっても、こちらが幼稚園での出来事について尋ねてもはぐらかして答えてくれないのも、単にふざけているわけではなくて何か言語面での発達と関係がありそうだ。
また、私に何かの事で叱られた時はスイは「ごめんね」と反射的に言うけれど、
スイにしては珍しい小さな声で「しょうがない奴(私のこと?)だなぁ。どうせまた気まぐれを起こしてるんだろう」という、棒読みのセリフが飛んで来たりする。
それを私はスイの小さな抵抗だと思っている。
きっとスイにはスイの言いたいことがあって、うまく言えないけどもやもやした気持ちがあるんだろうな。
だからそれを言われた時「おっ!」って思う。むしろ反射的に「ごめんね」を言われるほうが私は嫌だからだ。
でもこれは、、お友達や先生に言ってしまったらカチンとくる子(人)もいるだろうな。(私もカチンとくる)
う~ん。今これを書いてて長男スイの言葉の問題は結構深刻な気がしてきた。
言語面での問題というより、相手のあるやりとりが難しいのかな。
そう考えると会話って、思っている以上に相手の意図を言葉以外からくみ取る力(非言語コミュニケーション)に頼っているのかもしれない。
とはいえ、言語面でも全く心配がないわけではない。
発音と声量は相変わらず良すぎるが、
主客転倒も相変わらずだ。
「もらう/あげる」「行く/来る」等が正しく使えない。
(ただいま/おかえりも毎回逆だが多分これはふざけている。ふざけられることも成長かも)
言葉の意味や使い方に興味を持つようになった
それでも、時々「〇〇ってどういう意味?」と聞いてくるようになったし、言葉の使い方に関心を持ち始めたように思う。わからないことを人に尋ねる事もできるようになった。
先日は「おかげ」と「せい」の使い方について質問された。
”君のおかげで服が濡れちゃったよ”
というセリフがアニメの中であったみたいで
「”おかげ”って良いこと(の時に使う)なのにどうして?」と私に尋ねてきた。
長男が言いたかったのはおそらく
”君のせいで服が濡れちゃったよ”
が正しいんじゃないか? ってことだ。
服が濡れるのは嫌なことなのに、どうして嬉しいことをしてくれた時に使うはずの”おかげ”を使っているのかがわからない、と。
君、いいところに気づいたじゃないか!
心からその気づきはすごいと思う。
…でも、ごめん、母ちゃんそれうまく説明できないや(汗)
一応、国語科の教員免許持ってるはずなのにね…。
もともと「おかげ」は結果の善悪にかかわらず使ってよいんだけど、この場合どちらを用いるかで、文章のニュアンスが変わってくる。
つまりそれ、皮肉なんだけど…皮肉って言ってもわからないよね。
幼児に言葉の説明するのって、とても難しい。
↑こういうので勝手に調べてくれるようになったら楽なんですけどね。
ちなみに我が家にあるのはこれの第六版なんですけど、完全にインテリア化してます。
話し方が大人びている時がある
それから、この頃顕著になってきたのが、話し方がなんか大人みたいってこと。
例えば
「あのさ、悪いんだけど〇〇してくれない?」
「お願いしたいことが3つある。1つ目は…(以下略)」
といった喋り方。
大人かっ。
ほんとにね、お願いばっかりっていうのがスイらしいんだけど(笑)
きっと、どういう言い方をしたらお願いを聞いてもらいやすいかって研究をしたんだろうね。
それから、変なフォローを入れてくる時がある。
「お母さんも好きだけど、ぼくは〇〇叔父さんと〇〇ちゃん(叔母)が大好きなんだ。」
という謎のフォロー。
余計に人を悲しくさせるという効果がある。
スイなりに私に気を遣ってくれたのだろうけど、なんかその気遣いに余計に傷ついてしまうわ。。
(文面だけ見たらそうでもないかもしれないですが、スイは私の弟夫婦に対してものすごくこだわりがあるんですよ。そんな背景があるので…)
日記をつける(ノート→パソコン)
お年玉でノートを買ってから日記をつけていたスイ。
最近、夫にお古のPCをもらったことをきっかけに、Wordで日記をつけ始めた。
ローマ字表を見ながらローマ字入力している。
ほぼ食べたものの記録。
言葉関係ないけど、このお古のPCに入っている将棋ソフトで遊ぶのもブーム。
*
言葉の遅れはないと思われる長男ですが、こんな感じで言葉でのコミュニケーションに本人も困り感を持っていそうです。
先日、相談機関(5月に発達相談うけた所とは別)から言語聴覚士の方との面談を勧められたので一度相談してみようかなと思います。
発音は全く問題ないので言語聴覚士とは無縁だと思っていたのですがね…。
おかげって良い事に使うのに…って、そこに気づけるスイ君って凄いですね!
やっぱり、凡人には、無い何かを持ってると思います。
家の子も、日本語まだまたま発展途上です。相手のあるやりとりは、本当に苦手です。それでも園に入ってだいぶん上達したんですが、この前も、携帯ゲームを従妹に「ねぇねぇ、僕にも手伝ってあげて」と言って、みんなから「手伝ってでしょ!」と突っ込まれてました(笑)。私は、あまり家で言葉を修正して言わせたりしてなかったので、少し反省しましたが、上の本をたまたま見つけ、久しぶりに読み返したら、修正する場合には、気をつけて!と書かれていて、あー、やっぱりそうだよね。と確認しました。
その子らしさを生かす子育て。いい本ですよね。現場にいる時に、読んで、長らく眠っていた本が今、何となくバイブルになってます。
私が、息子のコミュニケーションの事を相談した時は、場数を踏むしかない。と言われました。言葉というより、コミュニケーションの問題なんですよね。
最近は、2歳になったばかりの娘の方がコミュニケーション能力高いなって感心しますもん。
言語の先生に話を聞いて、何かよい方法があれば、また教えて下さい。
ねこざかなさん、こんにちは。
「ぼくにも手伝ってあげて」スイも同じような感じで喋りますよ。相手は「~してあげる」って言うから、してもらいたい時「~してあげて」ってなるんですよね。「遊びに行くね」って言われるから「遊びに行ってね(来てね)」ってなるし。みんな何気なしに喋ってるけど言葉って実はめちゃくちゃ複雑ですね~。
でも息子君、手伝ってって言えてすごいですね。そんなに可愛く言われたら私喜んで手伝います(笑)
ねこざかなさんもあの本をお持ちなんですか! 私も、言葉の修正はしてなかったです。言葉って相手に伝えるためのものだから、伝われば何でもいいかな~と思って。適当すぎるかなぁと思いつつも、長男の話す意欲を傷つけたくはないしで。成長したらいつか自分で気づいていくのかな? その辺のことも言語の先生に聞いてきますね!
場数を踏む、かぁ。確かにまだ生まれて4~5年ですもんね。きっとこれからたくさん練習して伸びていけますよね。
2歳の娘さんがいらっしゃるんですね。女の子はまた男の子よりもコミュニケーション能力が高いって言いますよね。うちもやはり次男の方が断然やりとりが成立しやすいです。長男とのやり取りも楽しいけど、次男とのやり取りはなんかほっとする感じです。