前回の記事で発達検査を受けるまでの経緯を書きました。
今回は発達検査当日のことを書こうと思います。
受けた検査は「新版K式発達検査」
検査をしてくれた方(以下、検査者と書きます)は女性の方。
まず最初の挨拶は、少しもじもじして私の後ろに隠れた長男。
雑談しながら検査を受ける部屋へ向かう。
検査者「幼稚園では何組さんなの?」
と質問され、
長男「前は□組だったけど今は〇組で、〇組の前は▽組。」
「他にも*組と*組と*組があって~**先生は*組で~」
等と訊かれてない情報までぺらぺらと。
4畳ほどの部屋に案内され、机に座って早速検査開始。
私は同じ部屋の隅に座って見守る。
一番最初は積み木を使った検査。積み木を見るなり長男は積み木に手を伸ばし遊ぼうとするが、検査者の方が「最初は見ててね~」と長男には渡さない。さすが! そうしないと検査進まないもんね。。
☆立方体の積み木つみ(模倣)
・家?(?個) OK
・門(6個) OK
・階段(10個)※見本を見ないで作る OK
楽々クリア。こういうの好きですものね。「どうやって作るの?」「ちょっと難しいなぁ」ともじもじしながらも難なくできていた。
☆積み木をコップに入れる「*個コップに入れてね」
・3個 OK
・4個 OK
・6個 OK
・8個 OK
こちらも楽々。数えるのも、1・2・3…と数えなくても瞬時に目で見て「これが8こ」とまとまりで個数がわかるようで速かった。
検査者のテンポがいいのもあって、すごいスピードで検査が進んでいった。
☆図形のカード(同じ形の図形を探す)
・すべてOK
こちらも得意。瞬時にわかって指さしてた。
ただ、検査者の持っている小さなカードの図形を大きなカードの図形と重ねたかったらしく、「それは後でやろう」と言われ少ししゅんとしていた。検査が終わってから検査者が「さっき何がやりたかったの?」と聞いてくれて、やらせてくれた。
☆積み木叩き
4回まで5回は1かいくらい成功したかな?
☆数唱
・3桁 OK
・4桁 ×
☆文の模倣
OK
☆質問に答える
・お腹がすいたらどうする? →ご飯を食べる
・眠くなったらどうする? →お昼寝する
・火事になったらどうする? →消防車を呼ぶ
・雨が降っていたらどうする? →傘をさす
・お友達のおもちゃを壊しちゃったら? →ごめんなさいって言う
・乗る予定のバスが行っちゃったら? →待ってる 次のバスが来るの
・幼稚園に遅刻しそうになったらどうする →わからない
・???(質問忘れた) →わからない
☆重い方の積み木を渡す →おそらくOK
これは時間をかけて考えていた。
☆右と左
左手 OK
右耳 OK
左目 OK
右手 OK
☆硬貨
全種類OK
☆指は何本?
指を隠されている状況→ わからない
指を隠されていない状況→ 1,2,3…と自分の指を数え正解
☆文章題
2問出されたが両方「わからない」
☆ビーズとおし(見本と同じ順番でビーズを通す)
・1回目 同じように作るという指示が通らず、自分の好きな順番でビーズを通す
・2回目 OK
見本と同じものを作るという指示がわからなかったのか、そもそも聞いていなかったか…。
ビーズとひもを見た瞬間、自分のやりたい気持ちが抑えられなくなっちゃった感じでしょうか。
☆折り紙
1回折る OK
2回折る OK
3回折る OK
紙飛行機を作りたかったらしく折り紙を見た瞬間撮ろうと手を伸ばす。
ピンクと青があって「ピンクは女の子。青は男の子。」とつぶやいていた。
「今は私の真似してね」と言われ検査者の方の勢いに押されたのか「どうやってやるのかなぁ」ともじもじしながらも折ってた。
☆色の積み木
これは難しかったみたいで、1問目だけ正解。
☆三角の積み木?で四角を作る
→少し悩んだがOK
☆頭・胴体・右足・左手だけの不完全な人間の絵を完成させる
→左足・右手・目・臍・乳首 を描く
おへそとかまで几帳面に書いてるの笑ってしまった。そんな細かい所まで書けるんだ。
☆〇を数える
1,2,3,4…と13まで数えられた。
検査者「全部で何個あった?」
長男「5+8だよね~」
検査者「うん、じゃあ全部で何個?」
長男「5+8はぁ~」
検査者「全部で何個?」
長男「ん~13個」
何とか求められている答えを言えた…。
☆図形を描く
・四角 OK
・十字 OK
・三角 OK
三角が早く書きたくて勝手に書いてしまう。何度かやり直し。
検査者「きちんと角を閉じられたね」
と最後にコメントをいただく。
こちらは検査後、書いた図形の形が歪んでいるという事で手先の不器用さを指摘された。手先は器用と思っていたのでその指摘は意外だった。
☆運動
ケンケン 2,3歩できた
スキップ ×
少しだがケンケンできることに私は驚いた。
*
ざっとこんな感じでした。メモとか取ってなくて完全に私の記憶で書いたので検査の順番とか項目とか間違っているところもあるかもしれません。後日詳しい検査結果を自宅に送ってくださるそうなのでそしたらまた記事書きます。
簡易な分析の結果、発達の遅れている部分は特になさそう。言葉については遅れてるかな~と思っていたのでこの結果は意外でした。
ただ、検査時の様子を見ていて特性はありそう、と。こだわりや落ち着きのなさ・衝動性、コミュニケーションが一方的の部分。
あと検査者の方が感じたのは「想いの強さ」だそうで。積み木の検査の時も折り紙の検査の時も物を見るなり「ねえ、じゃあこうしない?」とか「今度はこれをやってみようよ」とか言って検査者から奪い取ろうとしたり指示されてないことを勝手に始めたり。検査者の指示を聞く前にすでにもう自分のやりたいことがある。
え、もしや普通はもっと受け身なのか?
自分のやりたい事や意思があるのは良いことだけど、時にその思いの強さが困難を招くこともあるそうで。そういえば思い当たる節が多々ある。毎朝「ぼくが電気つけたかったのに~!!」という文句から一日が始まるしなぁ。
あとは指は何本?という課題。指を隠された状態では答えられなかったので、抽象的な概念に弱いのかもしれない、と。
そして、作業療法の療育先を一つ教えてもらいました。
療育も何か月待ちか?なんて覚悟していたので、たまたま空きのあるところがあってラッキーでした。今度見学に行ってきます。
一方…医者の診察は2年待ちらしい。やる気なさすぎでは? それだけ、診断できるお医者さんが少なく、受けたい人が多いってことなんでしょうね。
診断があってもなくても就学前はあまり変わりはないのかもしれませんが(加配の付く園なら別ですが)、これじゃあ小学校入学に間に合わない。
初動の遅れが悔やまれますが、どの道2年後の診察なんて待てません。
診察してくれる病院は自分で探すことにしました。もし診断があったら、本当に必要な療育を受けることができるのではないかという期待を持って。
*
建物に入った時から、この建物が何階建てか?を気にしていて、検査が終わった後「後でエレベーターで3階に行くんだ♪」と勝手に決めていた長男。
検査者が検査が終わった後にわざわざ一緒にエレベーターに乗って3階を案内してくださったので、無事に癇癪を起すことなくて帰れました。
最後、検査者の方に「今度ぼくのお家に遊びに来てね」と言っての手の甲にキスをしてお別れしましたとさ~。色々とごめんなさい、お姉さん…